人間生きていると様々な問題に直面する。何か嫌な問題に直面したとき、それに負けじと「ただただ前向き」になろうすることがある。ここではそのような行動を「妄想」と呼ぶことにしよう。
妄想には嫌な感情を避ける効果がある。しかし、問題を本質的に解決できるものではない。それでは、問題を本質的に解決するにはどうしたら良いのだろうか?
それは、論理的思考をすることである。問題の原因を探し、その原因に対する解決策を考え実行するということである。
しかし、問題を目の前にしているとき、常にこのような姿勢でいることは決して楽なことではない。時には妄想により現実逃避することも精神衛生上必要な場合もある。妄想は人間の防衛本能なのだ。
しかしながら、忘れないようにしたい。妄想をしている時、物事は何も前には進んでいないのだということを。
妄想は問題の本質的な解決にはならない。妄想を避け、辛くとも論理的思考をすることによって、人は前に進むのだ。