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目の前の10回を跳ぶ ~成功の方程式~

新入社員研修での想い出

PCの整理をしていたら新入社員研修の想い出を見つけました。
それはとある映像ファイルです。研修の終わりに記念として作られたものです。

その映像の中にはクラス対抗で行われた大縄跳び大会が映っていました。
それにしても新入社員研修で大縄跳びとは。なんと体育会系な会社だこと!
(まあそんなのも嫌いじゃないが。たまになら……笑)

苦戦した大縄跳び大会

この大縄跳び大会は結構本格的なもので、2週間くらい前に開催日が知らされ、それに向けてクラス一丸となってどうやって飛ぶか(縄を回すスピード、列の作り方など)を検討し、実際に練習をします。

2週間の間試行錯誤を繰り返しましたが、なかなか記録は伸びませんでした。
どうしても70回の壁が越えられない……
他のクラスと比較して見劣りする途中経過に、クラスには焦りが見えはじめていました。

打開策

そんな時、クラスの誰かが言ったんです。

「回数を数えるときは10まで数えるのを繰り返した方がいいんじゃない?」

10まで数えることをを繰り返す。つまり、
「1、2、3、……10!1、2、3、……10!」

今までは大縄を飛びながら、それまでに跳んだ回数を数えていました。
「1、2、3、……50、51、52、……」
という風に。

新しい方法に変えたらどうなったと思いますか?

いままで70回の壁が越えられなかったクラスがいきなり100回を記録!
そして本番の記録会では114回という練習でも出せなかった新記録を叩きだしました!

目の前の10回に集中させる

2週間程度で技術や体力が劇的に向上することは考えにくい。
発する言葉を変えただけ。
「10まで数えるのを繰り返す」ことにはどんな効果があったのでしょうか?

おそらく、自分たちを「目の前の10回に集中させる」という効果があったのではないでしょうか。

今までの壁は70回でした。
跳んだ回数を声に出していると、嫌でもその70を意識してしまいます。さらに、多く飛んでいることを実感してしまうと、なぜか身体の疲れも感じてしまいます。
それを避け常に目の前の10回に集中する。そしてそれを繰り返す。

「70回は跳べないが、10回を11回なら跳べる」

発想の転換。自分の心と身体はこんなにも簡単に操作できるものなのです。

結果を出したいなら「今」に集中する

余計なことを考えずに「目の前のことに集中する」。
それが結果を導く。

その状態を作り出すには。

「言葉にして自分に言い聞かせること」

自分の言葉を一番聞いているのは自分であるといいます。

時には実際に声に出して、自分の心と対話しながら、今しかない今を確実に繰り返すこと。
これこそが成功の方程式なのかもしれません。

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